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理事 福島 伸
神門 久子(かんど ひさこ)
東京西講談研究会代表
講談

2003年より、神田愛山に師事。
小学校、ライブハウス、高齢者施設、都内、地方各地で講談公演活動を行う。
読み聞かせグループ「モーニングスープ」にて、小学生高学年に講談を語っている。

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私にとってのストーリーテリング

今を遡りますこと、14年前。
当時中学生でございました将棋好きの息子の付き添いで御徒町将棋センターに参りました。

どこかで時間を潰そうとブラブラしていると、聞こえて参りましたのが、「寄席 いかがですか〜 」、見ると 「木戸銭 1,000円」と書かれてございます!

「喫茶店でコーヒー飲んでケーキ食べて、足りなくてまたケーキ食べたら1,000円超える、よし!ここで時間潰しだ」と入った上野広小路亭。そこでは、その日、講談会が開かれていたのでございました。


生まれて初めて生で聴く講談に、「言葉を聞いているだけなのに情景が浮かぶ!
このリズムもカッコいい!なんてすごい芸なんだ!」と、衝撃を受けた私は、週に3回ほど、つまりはほぼ一日おきに講談を聴きに通い詰め、また、縁あって講談師神田愛山に師事することになりました。

あの時、木戸銭が1,000円でなく2,000円だったら、きっと広小路亭を素通りしていたことでございましょう。1,000円と2,000円、まさに紙(弊)一重で、私は講談と出会えたのでございます!

講談とは、一つの物語を講談独自のテクニックを駆使して、押したり引いたりしながら物語を活写する伝統話芸、つまりは、元祖ストーリーテリングと申せましょう。

講談と聞くと、なんだか古めかしくて難しそうですが、意外や意外、子どもたちにもずいぶんとウケるのでございます!

小学校で講談を読みますと、最初は、「なんだ これ?」と不思議そうな表情を浮かべていた子供たちが、話が進むにつれ、「あれ?一体どうなるんだ〜」「えーそういうことだったのか」と物語に入り込んで参ります。

教室の空気感で、読み手にそれが伝わって参ります。

そんな時、私は、その日初めて会った子どもたちと一気に仲良くなったような気がするのでございます。

物語は読み手と聞き手の距離を縮めてくれるツールだと感じる瞬間でございます。

私が子育てに懸命だった頃、我が子に毎晩、眠いながらも読み聞かせをするひととき、何かホッと出来たのは、物語のそんな力のおかげだったのかも しれません。

この度、これも不思議なご縁で、日本ストーリーテリング協会に入会致しました。

自称講談屋の私と致しましては、講談も絡めて日本ストーリーテリング協会を盛り上げて参ります!


以上、「私のストーリーテリング 」と題しました一席の講談、これを以って読み終わりと致します。

埼北しんぶんに掲載されました。
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